橋爪 隆宏
Takahiro Hashizume
2023.11.19
日本でハワイアンジュエリーについて学んだ後、ハワイに行き技術習得をしましたが、その際に、ハワイと日本では随分とハワイアンジュエリーに対しての解釈が違っているなと感じました。ハワイのトップブランドの方のお話と私が調べた内容を、このページに記載したいと思います。
日本では、「ハワイアンモチーフには全て意味がある」と言われていますが、実際にハワイに行くとそのように記載しているお店は全くありません。その後、それは「日本独自のもの」ということを教えられ、とてもショックだったことを覚えています。
なぜ、そのような違いが出来たのか? それは、ハワイアンジュエリーの歴史に関しての認識の違いが原因のように思います。
ハワイ王国最後の女王“リリウオカラニ”女王が身に着けていたバングルが始まりだと言われています。このバングルには“Homanao Mau” (ホオマナオマウ)と刻まれていますが、その意味がハワイと日本で大きく違います。
ハワイでは“いつも覚えている”と訳され、日本では“永遠の思い出”と訳されています。
親交の深かったイギリスのヴィクトリア女王の夫、アルバート王が亡くなったことを悼み、自身も王との思い出を忘れない為に、 Hoomanao Mau(永遠の思い出)と刻んだ。というのが日本の解釈です。
このバングルにはHoomanao Mauの文字の横に、8つのシンボルが刻まれており、その一つひとつ、女王の想いや祈りが込められて います。女王として国や国民を正しい方向へ導く為のコンパスや、守護されるという意味を持つシェブロン等です。リリウオカラニ女王は、女王としてのその思いを“Hoomanao Mau”(いつも覚えている)という言葉に込めたというのが、ハワイの解釈になります。
モチーフ一つひとつに意味が込められている。というのも素敵ですが、モチーフ一つひとつというよりも、身に着ける方がハワイアンジュエリーに想いを込める。というものなのではないでしょうか。リリウオカラニ女王が、自身の想いや祈りをシンボルとして刻んだように。
ですので、WAIOLIではお客様のお話を伺いながら、目の前でお客様だけのモチーフをデザインし、ハワイアンジュエリーに想いと共に刻み込んでいきます。